ちょうど1年ほど前のことです。
息をしているのが苦しくなり、胸の奥が痛くなることが続き、医者嫌いのわたしもさすがに病院に行ってきました。
「これはよほど重大な病気かも?」
「もう帰ってこれないかもしれない」
などとおののきつつ、一通りの検査を受け結果を聞いてきました。
その結果は・・・「特に異常なし!健康!」でした。
このように体に異常がないのに、痛みなどの症状がでるのはうつ病とパニック障害が疑われます。
わたしの場合は、ある心理的な治療・暗示で治りましたので同じような症状の人の参考になればと思います。
この記事の内容
- 「動悸から救急搬送」の過去
- あらゆる検査・そして異常なし
- 一般診療科の医師は「精神的なもの」に言及しない
- この本でわたしは救われた
「動悸から救急搬送」の過去
異変は三ヵ月ぐらい前のことでした。
最初は「胸の奥のほうにかすかに痛みがある」という程度だったのですが、やがて「気のせいではない」というくらいにはっきりとした痛みになってきました。
痛むのは常時ではないのですが、夕方に多かったです。
痛みが大きくなるにつれて、息苦しさも加わってきました。
もうそのときには自分では「これは重大な病気に違いない」という予想・妄想に取りつかれていました。
ビビリなので、最悪の事態を最大限にふくらませてストレスをため込んでダウン寸前でした。
あらゆる検査・そして異常なし
胸の痛みと息苦しさがますます大きくなり、病院嫌いのわたしもとうとう重い腰をあげました。
近所の総合病院的な少し大きめの病院に行くことにしました。
家族には「ちょっと行ってくる」程度に軽く言っていましたが、内心は悲壮感満載でした。
とりあえず内科を受診。
医師に症状をつげると、血液検査・レントゲン・心電図をやることに。
一通り検査を終わり、いよいよ結果を聞きます。
「検査の結果ですが・・・。とりあえずどこも異常はないんですよねぇ」
「へ?!」
あれだけの症状がありながら異常なしとは。
身体に着けられる心電図を図る機械があるので2日くらいつけますか?と聞かれましたが、40代で異常のあるケースは少ないという話を聞き、やめました。
「心理的なことで痛むっていうことはありますか?」
と聞くと、あるともないとも言わずにはぐらかされました。
そこでは「もうちょっと様子を見ます」ということで帰ってきました。
10年前のパニック障害
心因性であることを疑ったのは10年ほど前に、突如として動悸が激しくなり救急車で運ばれて入院or検査をした経験があるからです。
そのときもかなりの検査をして「異常なし」の結果がでました。
医師は「原因はちょっとわからないです・・・」とお手上げでした。
ネットで「動悸」などのワードで調べてみると、身体がどこも悪くなくても「パニック障害」という心が原因でいろいろな症状が出ることがあることを知りました。
その後も数回は症状が出ましたが、「気のせいなんだ、オレはなんともないんだ」と自分に言い聞かせることで、やがて回復していきました。
一般診療科の医師は「精神的なもの」に言及しない
その経験があったことで、今回も受診する前から「これは心因性かもしれない」というのは常に頭の中にありました。
でも前回は「動悸」今回は「胸の痛みと息苦しさ」と、症状の出方がまったく違うこと。
痛みと息苦しさが本当にきつかったこともあって、「まさか心因性ではないだろう」と思っていました。
というか「絶対に心因性ではない」と確信できたので病院に行ったんです。
でも今回も異常なしとなったことで、やはり鬱病かパニック障害の可能性に思いがいたりました。
調べたところ、鬱病・パニック障害の症状の出方は本当に様々で、「胸の痛み」や「息苦しさ」の症状もめずらしいことではないようです。
それで心因性であることを前提に情報を集め、ネットで購入した本に書かれていた「自己暗示」を実践して無事に回復しました。
10年前と今回の2回の「がまんできない症状~検査~原因不明」という流れを経験したのですが、2回とも医師は「心因性」が原因の可能性があることにまったく言及しませんでした。
どうやら一般科の医師は「心の病」の知識がまったくないか、意図的に言及しないようにしているかのどちらかのようです。
わたしの感触では知っていてすっとぼけている雰囲気はなかったので、おそらく知識がないのだと思います。
医学的に原因を探る仕事なので、心理面が体に影響するということには専門外だということはわかります。
でも、そういう患者も一定数受診するでしょうから、「心因性の可能性がある」ということにまったく触れないのはちょっと残念ではあります。
「自己暗示」が効いた!
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ネットでパニック障害について調べていて見つけたのがこの本です。
発作や痛みが起こりそうな「予期不安」が訪れたときには、その場面で効果的な「ある文章」を7回唱えることで、深層心理に働きかけて安定した状態を作り出すという手法です。
もちろん、効果があるかどうかは個人差があるでしょうが、わたしには効果がすぐに現れました。
症状や不安のないときにでも、12個ある文章を7回づつ唱えることを一日一回こなしていくことで、徐々に痛みがなくなり気分の良い日が多くなりました。
鬱病・パニック障害で薬を服用している人も、ぜひ試してみてほしいです。お金も書籍代だけでできますので。
まとめ
身体に不調があったら、まずは病院で受診するべきです。
検査結果や医師の説明に納得がいかなかったら、2つ3つと病院をめぐってみる。
それでも異常が発見できなかったら、鬱病やパニック障害などの心因性の症状の可能性があります。
そのときは、まず心療内科・精神科に行く。
それと同時にこの「自己暗示」もぜひ試してみてください。